2011年4月16日土曜日

捕獲後の作業

外来魚の調査は捕獲した数を記録するだけでは終わりません。主だった個体は大きさ(全長)と重量を測定し、さらに解剖して卵巣/精巣のようすや胃の中身を調べます。それによって、産卵が終わっているかどうかが分かるし、何を食べているか、つまり、その種類の外来魚が池のどんな生き物に影響を与えているかが分かります。その他の小さな個体は、あとで大きさが分かるように並べて写真を撮り、まとめて重量を測ります。

今日の活動では、オオクチバス10匹とブルーギル11匹を捕獲しました。バスのうち6匹がメスで、いずれも成熟した大きな卵巣を持つ産卵前の個体でした。オスも放精前でした。産卵チェックでは5箇所で卵を見つけ除去したのですが、産卵前の成魚の捕獲は、それ以上の繁殖抑制効果があることになります。

今日は水温が上昇し、獲れたもの以外にも多くの魚影が見られました。池にはバスもギルもまだまだたくさんいます。

2011年4月9日土曜日

在来魚の避難場所

西園にあるプールです。水泳用としては2003年で使用が終わりましたが、2008年からは井の頭池の在来魚(モツゴとトウヨシノボリ)の避難場所として使用しています。しかし、西園の改修計画にともない、来年度早々に取り壊されることになったそうです。我々は、井の頭池のかい掘りが実現して外来魚が一掃されるまでプールを残してほしいと要望してきましたが、それは叶いそうにありません。

今日は生息状況の調査を行いました。昨年の猛暑のせいか水質は以前より悪化し、大地震のせいで浮かんでいた構造物はパラバラになっていましたが、カゴワナを入れて調べたら、モツゴとトウヨシノボリはちゃんと生存していることが分かりました。また、一緒に、ヒキガエルのオタマジャクシがたくさん入りました。夏には数種類のトンボのヤゴもたくさん見つかります。井の頭池が外来魚に占拠されている現在、生き物たちにとって貴重な場所です。

今日獲れた生き物(モツゴは200匹近く、トウヨシノボリは20匹ほど)は井の頭池に戻しました。まだ時期尚早で、バスの餌になるだけかもしれませんが、なんとか生き残り、次世代を残してほしいと思います

まだプールに残っている在来魚をどうするかが課題です。モツゴもトウヨシノボリも貴重種ではないので、池で絶滅したら他の場所から持ってくればよい、という意見もありますが、遺伝子のことまで考えると、井の頭池の在来魚を保護して増やすのがベストです。我々としては、プールに代わる在来魚の避難場所を作ってもらうよう、要望していくつもりです。